青堀の和菓子屋「むらたや」明治から続く老舗和菓子店と歴史 -青堀⑹
富津市大堀、国道沿いにある老舗和菓子店「むらたや」で栄えていた頃の青堀温泉の話など貴重な話を伺いながらお菓子を購入した。
和菓子屋で昔の話を伺う
千葉県富津市大堀1557。最寄り駅は、JR内房線「青堀駅」。
国道16号沿いの商店街にある和菓子屋「むらたや」へ。外観だけ見ても歴史を感じる錆具合…!素晴らしい。
明治創業で現在3代目、創業から130年の歴史ある和菓子屋さんとのこと。
今回お話を伺った女将さんもご主人も戦前生まれで、周辺の変遷を間近で見てきた方々。本を読むだけでは分からない富津の歴史を知ることが出来た。
「昔はご飯の種類も多くなかったから和菓子を購入する方が多かったが今は…。今年いっぱいかも(2022年)。」と少し寂しいお話も。
「戦前の話、女将さんが小さい頃、この通りは軍人さんが多くて軍靴の音がうるさかった。馬車、馬が多くて賑わっていた。」富津岬の軍人さんかしら?興味深い話。青堀には休養に来ていたのか?初耳だったので深堀りして調べてみたい。
「むらたや」店舗に関して、横道は今よりも狭かったが庭を削って今の横道が出来たそう。庭付の和菓子屋さん…凄い!
その横道を行くと裏手に老舗温泉旅館「静養園」がある。今は無いが50年前くらい?茶色い温泉を活用した大きなプールがあり、滝も流れていてとにかく濃く広かったという。後に探したら戦前の絵葉書でそのプールが映っていた。また機会があったら公開します。
結婚式は静養園で、隣にある明澄寺ギリギリまで静養園の敷地があり宴会場も広かったそう。木更津から芸者を呼んでいたことも。確かではないが国道沿いの喜楽館近くにも独立した置屋があったかも?とのこと。富津の花街の情報はあまり聞かないが、軍人が多かった点からも存在してもおかしくはないはず~。
富津市大堀「むらたや」のお菓子
話は戻り、むらたやさんのお菓子を購入。とても気さくな女将さんでついつい長話をしてしまった。
上部には、くるみまんじゅう、どら焼きなど種類豊富で迷う。
アワビやハマグリの最中が富津らしさを感じるので購入決定。
家族へのお土産に4つ購入した。どらやきとくるみ饅頭。価格もリーズナブルで美味しい。
最近Googleマップの口コミに情報が入っていたが、地元の方のおススメはきみしぐれらしい。今度近くの老舗旅館「かわな旅館」に宿泊した時にまた買ってみよう。その時まで営業していてほしいな…
(訪問日:2022年6月)
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