姉崎2丁目の商店街。旧バス通り沿いのくず餅「玉屋」で休憩 -姉崎⑶

市原市姉崎、裏通りに商店街が広がっていました。調べてもこの商店街に関する情報はほとんど無いのですが、こういう小さな商店街こそ記録に残しておきたいです。
姉崎2丁目の商店街
千葉県市原市姉崎2丁目。姉埼神社の西側、明神通りの交差点からから一本南西へ入ると商店街らしき街並みがある。

明らかに商店街なのに、街灯には名前がなく商店街名が分からない…しかも人通りも全くない。

左には自動販売機コーナーの看板。隣接している川口酒店のコーナーと思われる。

ホームマート・川口酒店は閉まっていた。訪れた曜日が悪かったのだろうか。

向かいには精肉店「肉のかわぐち」。川口酒店と繋がりがありそう。

肉のかわぐちの並びは新築が並んでいたので、昔は同じような個人商店が並んでいたのかなと思った。川口酒店の隣は、魚正商店。鮮魚店かな。

さらに進むと渡辺精肉店。近い距離に精肉店が二軒もある…

隣の鈴木青果店は営業中!肉・魚・青果が買える商店街は現役と聞いた事があるが、ここは鮮魚店が営業していれば合格…

向かいには居酒屋やスナックなど。

この通りの正面、現在アパートになっている場所には古い店蔵のような商店が2012年頃まであった。
最後はタバコ屋の大塚屋として営業していた。敢えてストリートビューは横からの視点で、建造物に注目…横に木製の門扉もあり、赤い郵便ポストも素敵だ…ポストだけは現存している。
この商店は姉崎の昔を知る貴重な建物だったに違いない…
また、交差点の角には蔵が一つだけ残されていた。

一体誰の所有なのか、地元の方に伺うと向かいにあった呉服店のものらしい。

呉服店があったと思われる場所は駐車場になっていた。
元祖・くず餅「玉屋」
千葉県市原市姉崎401。蔵がある並びに、「玉屋」という甘味処があった。青葉台の方まで足を伸ばし、ヘトヘトだったので即入店。

看板には元祖・くず餅とある。くず餅屋さんが商店街にあるのは珍しいなと思った。もしかしたら、姉埼神社の参拝客と関係があるのかなと考えたが、周辺はあまりにも静か。どういったお店なのかますます気になる。

店内はイートインスペースが少し。2テーブルほど小上がりになっている。多くの方はテイクアウトだろう。

座敷に座って葛餅を頂けるとは、まるで旅人の気分。

メニューがこちら。くずもちは、1人前270円。安い…!他のメニューも魅力的です。

夏だったのでかき氷も大充実!
そして注文していた、くず餅が登場しました。合わせて冷たいお茶も嬉しいです。

1人前、おやつにぴったりなボリューム。三角に切れているくず餅は、もちもちとした食感で黒みつも甘すぎずちょうど良い…このくず餅、美味しいなあ、と一人で唸る。

店主の女性に話を伺うと、現在2代目で、50年以上前から営業しているらしい。昔はお店がたくさんあったことも教えていただいた。
姉崎神社の参拝客というより、商店街の一店舗として営業をしていたようだ。

調べていたら、この商店街の通りは昔、姉ヶ崎から有秋台へ向かうバス通りだった所で、現在はバイパスが出来て用事が無ければ通らない旧道沿いにあたるのだという。

そうか、だからこんなにも静かな商店街なのか…バイパスが出来る前はさぞ賑やかな商店街だったのだろうな。

どうか、くず餅の玉屋へ、また食べに行けますように…
(訪問日:2021年9月)
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