姉ヶ崎の「青葉台商店街」へ。京浜臨海工業地帯への企業進出 -姉崎⑵
姉埼神社から出発し、姉崎古墳群、そして新興住宅街にある商店街へ足を伸ばしました。
「青葉台商店街」まで歩いて片道30分ほどかかり、坂も多かったので歩くのは大変でした…
姉埼神社裏手の古墳群
前回の続きで、姉埼神社からスタート。裏、南東側に位置する青葉台を目指して歩きます。
神社の裏は閑静な住宅街。
歩道の傍にある小高い山に説明看板が建っていたので近づいて見る。
なんと古墳だった。
市原市指定史跡「鶴窪古墳」とのこと。全長60mの前方後円墳でほぼ原形を残しているらしい。
古墳は専門外なので、この辺りに姉崎古墳群として各地に古墳が残っていることを初めて知ったのであった。「房総の古墳を歩く」さんが詳しくまとめられています。→市原市姉崎の古墳(養老川下流域左岸の古墳)
説明看板が無かったら素通りしてしまいそうだ…
しばらく道沿いに歩いて行く。
道の右手に、市原市立姉崎東中学校へと繋がる階段があった。歩いている場所は高台であると実感する。
青葉台のショッピングセンター?(SPS)
千葉県市原市青葉台。青葉台の入り口、左が青葉通り。まずは先に南側にあるショッピングセンター的な場所へ。
今回の目的地の青葉台は高台の眼下に広がる住宅街。上から見ていても歩くのがしんどいなあ…と。車通りが多く、炎天下の中歩いている人は全然見かけなかった。
みどりヶ丘東公園隣の建物の1階、カフェやイタリア料理店が営業している。
その並びに、三角の屋根がある集合店舗のような建物があった。
近くのバス停には、小湊鐵道株式会社の出光興産・通勤バス「SPS」とある。SPSってショッピングセンターの略かな?
姉崎海岸にある出光興産の千葉事業所へ向かうバスがここから出ていることが分かった。
角川書店『角川日本地名大辞典』で青葉台について調べると、昭和48年頃から造成された京浜臨海工業地帯への企業進出に伴う宅地造成によって成立した街であると判明。だから出光興産バス停がここにあるんですね。
バス停の前にあるショッピングセンターということで、昔は賑わっていたのかな。今は三角屋根のところはシャッター街になっていた。
青葉台商店会の現在
次はいよいよ青葉台の商店街へ。先ほどの交差点から、青葉通りから、青葉中央通り沿いにある商店街を目指します。
姉埼神社からここまで、歩いて30分ほど経過…高台の下に住宅街が広がっているのでその坂を上り下りするのも大変でした。さらに、9月の残暑も厳しく…
中央通り沿いにある「青葉台商店会」。街灯はしっかりと並んでいます。
商店街のほうは…歩道に両サイド店舗があるものの、屋根が破れているなど活気が見られない。新興住宅街の商店街も衰退しているとは驚き。
アーケード屋根ではないが、各店舗前にテント屋根があるので昔は雨が降っても濡れずに歩けたのかな。
向かい側には、アウルスイミングクラブ姉ヶ崎。ここの生徒さんと思われる子供たちを見かけた。
主に個人商店が並んでいるのは西側の歩道沿い。閉店している店舗が多く、看板も無いので店名が分からない。
バス停近くにあった地図。商店街の店舗名が7店舗ほどしか書かれていないので最近のものかも。
昭和48年に造成された青葉台。比較的新しい住宅街であっても商店街は厳しいのかな~皆さんどこへ買い物に行っているのだろう。
「あとーるせき」は落花生などの千葉名産品を扱っていたお店。2018年頃は営業していた。
多目的ホールからはカラオケの音が聴こえてきた。
向かい側の店舗も全く同じ状況。人も歩いていない…
なんと、ストリートビューで比較していたら、2012年に交差点の角にあったファミリーマートも更地になっている。そんなに需要がないのだろうか。
新鮮な野菜と果物…文字が消されているけど青果店だったのだろう。
あまりにも静かな商店街で声が出ず、一人で茫然自失…姉ヶ崎駅から片道30分、引き返すのも気が滅入るほどの探索であった。
(訪問日:2021年9月)
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姉ヶ崎の方で勤務していましたがこんな場所があるなんて知りませんでした。
やはり車社会で16号沿いの工業地帯の方に人が集まる印象です。