印旛郡栄町安食の探索|マイジョー醤油跡地・山本太四郎本店(改装中) -安食⑽

印旛郡栄町安食の探索編。
今回は、大鷲神社近くの山本太四郎本店と、地図から見つけた醤油工場跡地へ向かいました。
山本太四郎本店(改装中)
千葉県印旛郡栄町安食3668−2「山本太四郎本店」。
以前訪問した際は隣に木造の竹村旅館が解体中だった。現在は空き地に。
老舗旅館「竹村旅館」。大鷲神社門前、解体直前の様子を記録 -安食⑹
こちらの山本太四郎本店の建物は健在で嬉しい。安食を代表する建物として今後も残ってほしい。
ホッとしていたら店内の商品が空に!これはもしや解体?と冷や冷や。
店内に人がいたので事情を伺うと、雨漏りで改装予定だそう。良かった…!
創業は、弘化年間。もともとは、近江商人で流れ着いて安食の地へ。江戸末期から続く老舗。金物屋、小学校の駐車場で見世物小屋など多角的に経営していたという。浄瑠璃人形も残っていたたとか。支店もあったという。
片付けをしている最中で、再開の目途は立っていないらしい。
元々は道路が低く、現在の道路はかさ上げをしているため、店内との差が生じている。
屋号は三角に小。
向かいには米蔵があったことも教えて頂いた。
安食の景観が変わる中で、唯一変わらない商家。どうかこのまま文化を伝えてほしい。



安食に残っていた料亭建築も解体になっていた泣
マイジョー醤油 跡地
小学校前の交差点の角地に、古びた住宅看板が放置されていた。看板が横向きなのでそのまま掲載します。読みづらくてすみません!
これはビジネスホテル山中の広告。今は閉業済。

マイジョー醤油…!
長門川のすぐ近く、マイジョー醤油の文字。醤油工場の現在が気になり、この看板を見て帰宅予定を変更し、現地へ向かった。
国道356号を北へ戻って、途中、長門川の方へ住宅街を行く。安食卜杭新田の一角。現在はトラックが停まっており工場のような建物が建っていた。
あと一歩遅かった…!少し前のストリートビューを見ると、敷地の入り口に古い門柱が建っていた。醤油工場時代のものだと思う。
工場のすぐ裏手は川。川に下る道から船で荷物を運搬していた時代が見えるようだった。

醬油工場時代の遺構は特になしか…
と思っていたら、煉瓦を発見。これは建物に関係あるかな?
『酒類醤油業興信録 : 最新版』関東、東北、信越、北海道編,酒醤油時事通信社,昭和9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1090164 (参照 2024-08-06)
分銅泰上(安食町安食)
山大(安食町安食)
上大(安食町須賀)
⇒安食にはいくつか醤油醸造所があったようで水運時代の繁栄を思い浮かばせる。がマイジョー醤油がどの品なのか特定できず。古い看板といっても昭和なのでもう少し情報載っていても良いと思うのだが、ネットに情報が無く、ご存知の方がいたら教えてください。
帰宅途中で見つけた元商店のヒゲタ醤油のホーロー看板。
2014年のストリートビューには横に吉野屋商店の古い建物とヒゲタ醤油のホーロー看板が写っていた。

(訪問日:2022年12月)
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栄町役場の近くにある「なゆた」という居酒屋のおばちゃんが長門橋近くの醸造所の話をしていましたよ。
詳細は知らなさそうでしたが。
山本太四郎本店、トタン屋根になってました・・・
情報ありがとうございます!トタン屋根ですか……そういう改装だったのですね。