駄菓子屋「石井商店」。小学校前で長年営業している模型屋さん -安食⑷

安食を探索途中に立ち寄った商店は、子供たちの憩いの場でした。駄菓子屋さんが各地で減っている中、今も営業されているお店です。
安食の街道を歩いて
千葉県印旛郡栄町安食3591。前回のつづきでJR安食駅から旧街道を西へ進み、安食小学校の交差点へやってきました。

右手に、古そうな木造建築を発見。現在は使用されていないようだけれど、この佇まいが昔の駄菓子屋さんを連想させるなあ…素敵。

その隣に、子供たちが集っているお店が。土曜日のお昼ごろ、安食に住む小学生が楽しそうに集うお店は、きっと駄菓子屋さん。

グーグルマップには完全にお店の表示が無いので、とりあえず入ってみることにした。店名もわからない…!
駄菓子屋「石井商店」
店内は思ったよりも広く、左側にいくつかお菓子の棚が並んでいる。種類も豊富。

お店の名前は「石井商店」。元々、模型店として営業されていたため、店内にはお菓子だけでなく、文房具やおもちゃなども販売されている。

45年ほど営業しているそうだが、模型店は時代の流れとともに通信販売が増えたため、隣で駄菓子を販売することにしたそうだ。
確かに模型店は確実に店舗数が減っている。私の近所にあるお店も本当に少ないなあ。

店内を見渡すと、模型や古いおもちゃなどがまだ販売されているので、古い商品を探している方にとっては欲しいモノが多いかもしれない。

また、栄町立安食小学校の坂の下にあるので子供たちにとっても集まりやすい場所なのかな~と想像する。
ゆずやモーニング娘の写真が懐かしい…ここだけ時が止まっている。

お話を伺ったご主人としばしの歓談。この日は木下の骨董市へ赴き、その足のまま安食へ来たと告げるとお店のことなどを教えてくださった。
旧街道沿いにはコンビニなども無いので、商店が営業していることが心の救い。
5月、暑かったのでアイスクリームを購入することにした。

メロンの容器に入ったアイスクリームが懐かしい~!!
子供の時によく食べていた味。

あと、サンガリアのラムネ。サンガリアのジュースもとても好きなので暑い日にぴったり。

やはり、右隣にある木造の建物は、昔のお店の建物だったそうだ。

2014年のストリートビューを見ると、石井商店の名前が。”ラジコン プラモデル オモチャ 石井商店”と書いてある。
2019年のストリートビューまで映っていたのだが、最近撤去したのかな。レトロなガシャポンが良い感じ。
映画のセットに出てきそうなレトロな佇まいのお店…

令和の現在もこうした建物が残っていることに感動した。
私が通っていた駄菓子屋さんはほとんど閉店してしまい記録も残っていないので、各地に残っている駄菓子屋さんはつい立ち寄ってしまいたくなる。また行きたいな。
(訪問日:2021年5月)
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