「大正煎餅」我孫子で愛される老舗の個性的な煎餅が美味しくてリピートしたくなる -我孫子⑶
我孫子で一押しの煎餅は「大正煎餅」!
各地のせんべい店を巡っている私ですが、ここのお店は種類も味も虜になってしまう魅力があります。
我孫子の老舗せんべい店
千葉県我孫子市緑1丁目。最寄り駅はJR「我孫子駅」。
南口から手賀沼公園へ、そこから大通りではなく、一本北側の細い道を入っていくと、古き良き煎餅屋さんの佇まいが。
文章ではわかりづらいが、大正煎餅のある通りは「ハケの道」と呼ばれている。
ハケ?とは?
調べたら、関東地方では台地の崖を「ハケ」と呼んでいたそうだ。
そして、ハケ下のあたりは平坦で安定していることから、「ハケの道」がつくられ、古くから人々の生活の道として機能してきたそうだ。
そして、以前は手賀沼公園一帯は田園風景が広がっており、このハケの道がメインの通りだったのだ。文豪たちもこの道を通ったに違いない。
趣深い建物と良い匂いに惹かれて店内へ…
「大正煎餅 木川商店」へ
地元の方だろうか、店先に車を停めて次々とお客さんが訪れている。
昭和な佇まいの建物だから、煎餅も渋いのかと思いきや、うに揚げせん?!
はちみつ揚げせんも…美味しそう。
丸いガラスケースには、梅ざらめとみそせんべい!入る前から迷ってしまう。
そして一枚の単価が安いのも嬉しい。手軽にお土産として購入できる。
地元の農家だったご主人が、中野区の大正煎餅で修行をし、自宅敷地で開店したのが「大正煎餅 木川商店」だそうだ。50年近くこの場所で営業をしている。
駅前に出店する話とかもあったそうだが、費用がかかるので自宅の敷地のみで販売。
現代は2代目。すべて手焼きのお煎餅は地元の人からも大人気!
昔使われていたと思われる暖簾。煎餅屋さんの色が濃くなった暖簾を見るのがとても好き。
建物は、60年ほど前から変わらない。山から伐採した一枚板を使っている箇所もあり、建築に詳しい方に褒められることもある造りだそうだ。
近年は虫食いなどがひどく、建物を維持する大変さを語っていた。
古い建物を維持するのは本当に大変だと思うが、この建物で、ガラスケースに入っている手焼きせんべいだから、さらに美味しく見えるんだろうな~
実は、砂糖がかかっている「大正せんべい」をその場で頂き、ものすごく美味しかったので家族にも購入。その場で食べて2回も購入するなんて珍しい。
本当に手焼きなの?!と疑ってしまうほど、一枚一枚の味が違っている。
煎餅の種類によって固さや味が変わっているなんて初めて。どれを頼んでも間違いないだろう。これは大人買いするべきだった…!
煎餅好きな方にはぜひ訪れて欲しい。
(訪問日:2021年3月)
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木原ではなくて木川商店です
致命的なミスですね、すみません!